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自信を失いかけた60代へ 気力が湧かないときの処方箋

人間の価値 kachi

学生を卒業し、社会人となって
何もわからない中、手探りで仕事をこなしてきて
それなりに自信もついて
部下も育て
実績を追求され
その圧力にも耐えてきた私達。

皆が迎える定年という現実
還暦は『人生の折り返し』とは言うものの

なんだろう、この気の抜け方
なんだろう、この新しいものへの恐怖

そんな、なにかに取り憑かれたような
弱気になりがちな心に
元気が出るような考え方を
お伝えしたいと思います。

60歳を過ぎてぶつかる、目に見えない「壁」

たとえば、新しい言葉がなかなか頭に入らない。
スマホの操作、聞き慣れない制度、カタカナ語ばかりの社会の仕組み。
若い頃なら乗り越えられたことが、なぜか今は心が折れそうになる――。

「もう、こんな年だし…」
「新しいことなんて無理」
「今さら頑張っても、ついていけないかも」

そんな声が、心の中にひっそりと住み着いてしまうのです。

気力が湧かないのは「歳のせい」だけじゃない

気力がなくなったように感じるのは、決してあなたが怠けているからではありません。

これまでの人生で、仕事に、家庭に、人間関係に――
たくさんの責任と期待を背負い、走り続けてきたからこそ、今ようやく少し「立ち止まった」だけなんです。

人は疲れが溜まると、自然と守りに入るものです。
知らない世界に飛び込むより、慣れた日常の中で安全に過ごしたくなるのは、ごく当たり前の反応です。

だから、「気力が湧かない」「やる気が出ない」ことを、責めないでください。

「やってみよう」ではなく「見に行ってみよう」から始める

60代以降の挑戦に必要なのは、「気合」ではなく“きっかけ”です。

いきなり「新しい資格を取ろう」とか「未経験の仕事を始めよう」と思っても、心がついてこないのは当然のこと。
そういうときは、まず「見に行くだけ」「話だけ聞いてみる」「資料だけ取り寄せてみる」といった、“体験の入口”に立ってみてください。

私自身、64歳のときに普通自動二輪免許を取りました。いわゆる中型ってやつです。
若い人に混じって教習所に行くのは、正直とても勇気がいりました。
まずは見学から始めましたが、教官の方が親切に説明してくれて、
「自分にもできるかもしれない」と気持ちが変わったのです。

結果的には若い人よりも少し時間はかかりましたが、中型バイクの免許を取得することができました。
今では埼玉の自宅から日光や長野のビーナスラインを走るのが大きな楽しみの一つです。
あのとき、思い切って教習所を見に行った自分を褒めたいと、本気で思っています。

若い人と比べなくていい、あなたにしかない強みがある

年齢を重ねると、どうしても「若い人の方が覚えるのが早い」とか「自分はもう遅い」と思いがちです。

でも、若い人にはない“人生経験”と“人の心の機微を察する力”は、60代以上の大きな武器です。

たとえば私の場合、60歳の定年後に、まったくの未経験だった介護業界に飛び込みました。
介護という仕事は誰にでもできるわけではなく、心と体の両方を使う大変な仕事です。

最初は不安だらけでしたが、現場に立ってみると、人の役に立つ実感を毎日のように味わうことができました。
営業職で培った「相手の気持ちを読む力」や「人と接する経験」が、介護の現場でもしっかり活きたのです。

年齢に関係なく、「自分にもまだできることがある」と気づけた瞬間でした。

「やる気が出ない」ときの処方箋は、“一緒にやる人”を見つけること

定年後に気力が湧かないもう一つの原因は、「一人きりで抱えていること」にあります。

何をするにも、一人で情報を探し、手続きし、進めるのは、思った以上に大変です。

でも、「一緒にやろう」と言ってくれる人がいるだけで、心はぐっと軽くなります。

地域の掲示板や市区町村のホームページには、「〇〇仲間募集」「一緒に〇〇しませんか」などの情報が意外とたくさんあります。
そこには、人見知りの方や60代以上の方も多く、安心して参加できる雰囲気があります。

一歩踏み出すと、意外な場面であなたの経験や知識が役に立ったり、思いがけない再会があったり。
そうした“偶然の出会い”こそが、これからの人生を明るく照らしてくれます。

まとめ|60代は「もう遅い」ではなく「今だからできる」

気力がない、やる気が出ない、何をしていいかわからない――
そんな自分を、どうか責めないでください。

60代は、「衰えの始まり」ではなく、「心と向き合い、自分らしさを取り戻す第二のスタート」です。

何か大きなことを始める必要はありません。
小さな一歩でいいんです。

見に行ってみる、話を聞いてみる、資料を読んでみる――それだけで十分。

そして、こう自分に言ってあげてください。

「まだ終わっていない。自分の人生、まだ続けられる」と。

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