定年後の生活が始まり、ふと感じる体の変化。
以前は一晩寝れば取れていた疲れが抜けなかったり、
食べすぎた翌日の胃の重さが続いたり。
60代になると、体は確実にゆっくりと変わっていきます。
でも、だからといって「老化を受け入れるしかない」わけではありません。
医者に頼りすぎず、サプリに手を出さずとも、
今日から始められる健康習慣があります。
それは決して難しいことではなく、むしろ「簡単で」「続けやすい」ことばかり。
今回は、面倒なことが嫌いになってくる世代にもピッタリな、
気軽にできる健康維持のコツをお伝えします。
医者やサブリに頼らないシンプルな習慣
健康を維持したいのは誰でも同じですよね。
私も介護の仕事をしながらいつも思います。
でも、医者の力を借りての健康維持や
薬、サプリをたくさん飲んで
健康になったような気持ちになるのも
嫌じゃないですか。
そこで、そんなものに (そんなものって言ったら怒られる) 頼らずに
健康維持が出来る簡単なことをお伝えします。
1. 毎朝の白湯(さゆ)で内臓をやさしく目覚めさせる
起き抜けの体に、コップ1杯の白湯を飲む。
それだけで内臓の血行が良くなり、代謝が上がります。
白湯は体温に近いぬるめの温度にするのがコツ。
私の体感では
朝のこの一杯が、胃腸を優しく起こしてくれる感じがします。
なので、朝食の消化もスムーズになります。
「ただのお湯?」と思うかもしれませんが、
これが意外と続けやすく効果も感じやすい習慣なんです。
冷え性や便秘に悩んでいる人にもいいみたいですよ。
2. 歩くことの大切さを見直す
ジムに行かなくても、お金をかけなくても、
健康を支えてくれるのが「歩くこと」。
特別な道具もいらず、
自分のペースでできるウォーキングは、
60代にとって最適な運動のひとつです。
「散歩」だと気が進まない人も、
「近所のスーパーまで歩いて行ってみる」や
「夕飯後に10分だけ外をぶらっとする」といった軽い気持ちで始めるのがポイント。
最初は1日5分でも大丈夫。
毎日少しずつ続けることが、結果的に体力維持と気分転換につながります。
それも面倒くさいとか「今日は雨だし」とかで、むずかしい日
私達若年寄は、すぐに面倒くさくなりがちです。
根気がなくなってきているのでしょうか?
とにかく、手っ取り早く出来ることに気持ちが向きます。
今日は気が向かない とか 外に出られない とか
そんなときのための別の方法もお伝えします。
1日1分でも「身体伸ばす」ストレッチを
柔軟性は年齢と共に落ちていきますが、何歳からでも改善できます。
朝起きた時や、寝る前の1分間、
深呼吸しながら体をぐーんと伸ばすだけで、
身体がシャキッとして、血の巡りが良くなります。
難しいポーズを取る必要はありません。
壁に手をついて背中を伸ばす、
肩をゆっくり回す、
太ももの裏を伸ばす。
これだけで、腰痛や肩こりの予防にもつながります。
身体だけでなく「心の健康」にも気を配ることが続くコツ
人間は『心』と『身体』が共にあって
初めて『人間』ですから
身体だけ鍛えても、人としてのバランスが崩れてしまいます。
1.健康とは、身体だけの話ではありません
人と話すこと、笑うこと、新しいことに興味を持つことは、
心の健康を保つためにとても大切です。
孤独を感じると、気持ちが内にこもってしまいがちです。
例えば、週に1回でも誰かとお茶を飲む習慣を作ったり、
地域の掲示板でイベントを探して参加してみたり。
身体と同じように、心にも「ちょっとした刺激」が必要です。
2.自分に優しく、「完璧」を目指さない
続けるコツは、最初からがんばりすぎないこと。
「今日だけはサボってしまった」と落ち込まず、
「明日はまたやってみよう」と思える気持ちが大切です。
私たちは長年、仕事や家庭で「ちゃんとしなきゃ」を続けてきました。
でも、これからの人生は、
自分の身体と心の声を聞きながら、ゆるやかに暮らしていく時間。
健康維持も「ゆるく、でも続ける」を意識していきましょう。
おわりに. 続けることが、何よりの「薬」になる
お金も道具も必要ない、小さな健康習慣。
それを毎日の生活の中に取り入れていくことが、
歳を重ねても元気に過ごす秘訣です。
医者や薬に頼る前に、自分の体が本来持っている力を信じて、
できることから始めてみませんか?
難しいことは一切なし。
「白湯を飲む」
「外に出る」
「体を伸ばす」
──この3つだけでも、きっと心と体が喜んでくれるはずです。
あなたの60代が、明るく健やかなものになりますように。